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インボイス制度の開始により、請求書処理の負担が急増した企業は少なくありません。金属加工用の工具・器具を製造する青葉工具工業株式会社(仮称)でも、取引先からの請求書入力に4名合計で1日30時間、作業日報の入力に1〜2名で1日約6時間、を要していました。
2025年3月、同社はOCR機能を備えた文書管理サービス「PATPOST」を導入し、作業日報と請求書の処理時間を削減。バックオフィス業務の効率化にむけて着実に進んでいます。
業種:金属部品製造業
従業員規模:50~100名
部署:管理部
対象業務:請求書入力業務と作業日報入力業務

同社では主に2種類の帳票処理に課題を抱えていました。
2023年10月のインボイス制度開始後、請求書フォーマットの入力項目が増加しました。月間で約2万点(売買合算)の入力が発生し、4名体制で対応しても1日合計30時間かかる状況が続いていました。
バックオフィス全般の管理者であるA氏は、「この作業だけで一日が終わる状況でした」と当時を振り返ります。
製造現場では、約100名の作業員が各自1日1件ずつ作業日報を作成します。各日報には平均40件の製品コードに関する準備時間、作業時間、数量、次工程などが手書きで記載されています。この1日平均約4000件の記録を日報管理システムに手入力しており、1〜2名で合計約6時間を要する状況でした。
入力データは原価計算や20工程前後の進捗(位置)管理にも活用されるため、正確性と迅速性が求められます。

A氏がPATPOSTを知ったのは、大阪で開催された展示会でした。OCRソリューションを探していたA氏は、オリックスのブースでPATPOSTのデモンストレーションを見学。
――A氏
「他社製品も検討しましたが、当社では使わない機能が多く、PATPOSTがシンプルで使いやすいと感じました」
契約開始後の無料期間(約1カ月)に、A氏が最も重視したのは手書き伝票の読み取り精度でした。
――A氏
「実際の帳票で試したところ、想定以上に正確に読み取れたため導入を決めました」
手書き文字の読み取り精度は概ね良好で、誤認識が発生するのは「丸と点々」など似た形状の文字程度。件数としてはわずかで、実用上の問題はありませんでした。
導入判断の前提は、現場で迷わず使えるシンプルさと、手書き帳票でも高い認識精度を示した生成AI-OCR機能でした。無料期間中に実帳票の読み取り精度を確認できたことで「業務上問題なく利用できる」確信が得られ、そのうえで初期コスト不要という料金体系が社長への稟議を通しやすくしました。PATPOSTは1ID につき月額1280円(税抜き)*で、必要なID数のみ契約可能です。
――A氏
「まず機能面で使えることが前提。そのうえで初期投資が不要という点が、社長への稟議で大きなポイントになりました」
中小企業にとって、導入ハードルの低さは重要な判断材料であり、機能と価格の両面で導入しやすかったことが採用を後押ししました。
*価格は取材当時(2025年12月)の法人プランの1IDあたり月額費用(税抜き)です。ご契約は年間契約となり、申込みは5IDから可能。追加IDは1ID単位でお申込みいただけます
PATPOST導入後は、請求書や作業日報をスキャンしてPDF化し、PATPOSTにアップロード。CSV出力して社内システムへデータ投入します。導入前は手入力で1日合計36時間かかっていた作業が、導入後はスキャン、アップロード、生成AI-OCRによるデータ抽出後のチェック、各システムへデータ投入といった処理を、1日合計4時間で完結するようになりました。
これにより、同社では2つの業務で効果が生まれています。請求書処理は現在3社の異なるフォーマットで試験運用中。全取引先の受領請求書へ展開すれば、さらに効率化が見込めます。作業日報処理では既に確実な削減効果が出ています。

現在、3社の異なるフォーマットの請求書(月間約2500枚、1日100〜150枚)をPATPOSTで処理しており、1名で1日約20分の作業で完了しています。
この実績を踏まえ、A氏は全取引先への展開を計画中です。
――A氏
「今後、他の取引先の請求書もPATPOSTで処理できれば、全体の作業は1日あたり約3時間で完了する見込みです。以前は4名で30時間かかっていた作業ですから、大きな改善です」
【削減効果(全取引先対応後の見込み)】
対応人数:4名→1名
処理時間(1日):30時間→3時間 (90%削減)
削減効果:1日27時間 → 月間約108万円相当(時給2000円換算)
✓ 3社分で既に効果を実証済み。全社展開により上記効果を見込む

――A氏
「アップロードすると、AI-OCR処理が進みます。その後のCSV出力完了までは他の業務を並行して進められるため、時間を取られている感覚はありません」
【削減効果】
対応人数:1〜2名 → 1名
処理時間(1日):約6時間 → 約1時間 (83%削減)
削減効果:1日約5時間→ 月間約20万円相当(時給2000円換算)
✓ 実現済みの効果です
PATPOSTの利用料は、現在15IDで月額19200円(税抜き)*1。
同社は当初3ID*2で利用を開始し、現在は15IDを契約しています。
――A氏
「処理に使えるカウント3の減り具合を見て、必要な時に都度追加しています。1IDにつき1280円*1なので、私の裁量で判断できる金額です」
実際の利用はA氏1名が中心です。バックオフィス業務が1名に集約されつつあるため、現時点では他の社員がIDを使う予定はありません。
15ID契約しているのは、ユーザー数の確保ではなく、OCR処理や指定した項目をCSV出力することなどに使えるカウント(処理枚数)を十分に確保するためです。1日4000件の作業日報や月間2500枚の請求書を処理するには相応のカウントが必要で、ID数を増やすことでカウントを確保しています。必要に応じて柔軟にID数を調整できるため、無駄なコストを抑えながら運用できています。
請求書:月108万円削減 見込み
作業日報:月20万円削減 実績
合計::月約128万円相当の効果
→ 費用対効果は約64倍。初期コストも不要です。
*1 価格は取材当時(2025年12月)の法人プランの1IDあたり月額費用(税抜き)です。ご契約は年間契約となり、申込みは5IDから可能。追加IDは1ID単位でお申込みいただけます
*2 2025年3月当時の契約最小ID数
*3 カウントなどPATPOSTの料金やプランについては”PATPOSTの料金”をご参照ください数字に表れない効果も大きいとA氏は語ります。
属人化の解消:CSV取り込みにより誰でも対応可能な業務に
データの正確性向上:手入力による転記ミスのリスク低減
――A氏
「以前は『この作業だけで一日が終わる』状況でしたが、今では他の業務に時間を使えるようになりました」
A氏は、今回の成功を踏まえ、活用範囲の拡大を検討しています。
――A氏
「有給休暇管理やタイムカードなど、保存年限が決まっている労務書類の保管先として検討中です。PATPOSTは検索性に優れ、データの改ざんができない環境なので、長期保管に適しています」
OCRによる業務効率化だけでなく、文書管理基盤としての活用も視野に入れており、同社のDX推進は着実に進んでいます。

――A氏
「当社も新しいことを始めにくい社風でした。ただ、実際に使ってみると、どれだけ便利かがわかります。OCRという言葉すら最近知ったくらいで、中小企業や町工場ではなかなか思いつかない技術です。触ってみないとわからないことが多いので、まずは無料期間で試すことをお勧めします」
「画面が直感的で、どのボタンを押すべきかがシンプルでわかりやすいです」
「OCR処理後にデータをCSV形式で出力するためのテンプレート設定は少し難しいと感じましたが、最初に一覧で表示されるテンプレートを参考にすれば作成できました」
改善要望として挙げられたのは、アップロード時間のさらなる短縮。大量の帳票を処理する同社にとって、処理速度の向上は今後の期待点です。
同社の事例は、中小製造業におけるバックオフィス業務の効率化を具体的に示すものです。PATPOST導入により、以下の成果が得られました。
請求書・作業日報処理の時間を大幅に削減見込み
4名体制の業務を1名で対応できる可能性
月額2万円程度の投資で月間128万円相当の人件費削減効果を期待
インボイス制度対応や人手不足に悩む製造業にとって、PATPOSTのような生成AI-OCRツールを活用した帳票処理の効率化は有効な選択肢の一つと言えます。
*記事の内容は、記事公開日時点の情報です。現在とは異なる場合があります。
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